井溝社会保険労務士事務所ブログ

2013年10月10日 木曜日

健康保険と労災保険の適用関係が平成25年10月1日から改善されました

今年の5月24日に、健康保険法等の一部を改正する法律(平成25年改正)が成立して、同月31日付けで、改正内容の大部分が公布・施行されていましたね。

そのときの改正の概要は、こんな感じでした。


(※画像クリックで拡大表示、枠外クリックで元に戻ります。)



この改正は、協会けんぽへの財政支援措置が平成24年度末で失効することを受けて、必要な財政支援措置を平成26年度まで2年間延長することが、その主な内容でしたが・・・

ついでに改正法に盛り込まれて、一部だけ平成25年10月1日から施行、とされた改正内容がありましたね。


それが、上図にも載っている「健康保険の被保険者または被扶養者の業務上の負傷等について、労災の給付対象とならない場合は、原則として、健康保険の給付対象とする」という部分、です。

これの施行後、(10月1日以降の)適用関係はこう整理されました。


(※画像クリックで拡大表示、枠外クリックで元に戻ります。)



改正の趣旨は、「いずれの給付も受けられない事態が生じないように」。


これまで、2つの公的保険は、健康保険は「業務外」、労災保険は「業務上」、という線引きに基づいて運用されてきましたが・・・

この線引きに基づくと、「副業としての請負業務に従事する者」、「インターンシップ」、「シルバー人材センターの業務に従事する者」などは、就業中にケガをした場合でも、業務上の負傷なので、健康保険の保険給付の対象になりませんでした。

一方で、こういう人たちは、労働基準法上の労働者ともみなされていないことから、労災保険の保険給付の対象にもなりませんでしたので、いざというとき、いずれの保険給付も受けられない状態にあった訳ですね。


しかし、今回の改正で、健康保険の給付範囲が見直された結果、こういう人たちについても、平成25年10月1日以降、
業務上の負傷には、健康保険から保険給付を受けられることになりました。

つまり、健康保険と労災保険の適用関係が改善された、という訳。


ただし、例外もあって・・・皆に、この改正内容が適用される訳ではないので、すこしだけ注意を。

役員さんについては、現行の取扱いから変更なし、です。

つまり、一定要件に該当する人を除いて、役員さんの業務上の負傷は、ひきつづき健康保険の保険給付の対象にはなりません。役員さんのそういう場合は、民間保険(しかありません?)ですね。



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投稿者 井溝社会保険労務士事務所

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