井溝社会保険労務士事務所ブログ

2013年9月10日 火曜日

ブラック企業に関する無料電話相談の実施結果(速報)が公表されました

最近は、大学生や若年労働者の間で、若者の「使い捨て」が疑われる企業等(いわゆる「ブラック企業」)に対する不安が広がっています。


以前このブログでもお伝えしたとおり、つい最近、厚生労働省は、これらブラック企業への直接的な取組強化を表明しまして・・・9月1日には早速、ブラック企業に関する無料電話相談が実施されたところです。

厚生労働省が若者の「使い捨て」が疑われる企業等への取組を強化します(平成25年8月22日記事)


その実施結果(速報)が、9月2日付けで公表されました。


たった1日の実施にもかかわらず、全国から1,042件もの相談が寄せられたそうです。相談の内訳等は、下図(報道発表資料)のとおり。


(※画像クリックで拡大表示、枠外クリックで元に戻ります。)

若者の「使い捨て」が疑われる企業等に関する無料電話相談を行いました | 厚生労働省


一応、速報値のため「変更の可能性あり」、とはされていますが・・・

やはり、賃金不払残業(サービス残業など)の相談が、全体の半数以上を占めました。

こちらの相談内容としては、タイムカードを定時退社として打刻するよう強要されるケースや、有給休暇を申請しても欠勤扱いにされていたケースなど、いわゆる、よくある手口が多かったようです。


そして、最近の傾向を反映して、パワーハラスメント(上司の暴力など)の相談が、3位に入っています。

こちらの相談内容としては、上司からなぐられた等の直接的なケースから、放置されて暗に退職を強要されたり、草むしり等無意味な作業をさせられたり、といった精神的な内容まで、幅広かったようです。


一方で、家族からの相談が21.4%、その他関係者からの相談が9.9%と、労働者本人以外からの相談が全体の3割以上を占めたことも、目を引きました。

つまり、企業にとって、労働者本人以外の方からも指摘を受けたり、訴えられたりする可能性が、今後は十分に考えられる、ということが見えました。


なお、今回の無料電話相談で名前が挙がった企業については、おそらく労働基準法等に違反している疑いが強いため・・・当然ながら、今後、厚生労働省や関係機関が実施する監督指導の対象となってきます。

何か心当たりのある企業さんは、自主的な改善に、すぐ取り組みましょう。


また、ブラック企業に関する労働相談は、現在も継続的に、労働基準監督署や労働基準関係情報メール窓口にて受け付けられていますが、来年度からは民間に委託され、夜間・休日相談にも対応するフリーダイヤルの開設など、更に相談対策が強化される方向にある、ようです。



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投稿者 井溝社会保険労務士事務所

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