井溝社会保険労務士事務所ブログ

2013年8月22日 木曜日

厚生労働省が若者の「使い捨て」が疑われる企業等への取組を強化します

最近、ブラック企業・・・という言葉を、よく耳にします。


ブラック企業というのは・・・労働基準関係の法令に明らかに違反した(あるいは、常に違反が匂うグレーゾーンの)労働条件下で、意図的または強制的に、労働者を働かせる企業のこと。

これらの企業は、得てして極端な長時間労働やパワーハラスメントが常態化していることが多く、巷では若者を「使い捨て」にしている企業として、その存在が社会問題となっています。

ちなみに、ウィキペディア等では・・・「広義には、入社を勧められない労働搾取企業」(笑)、という表現がされていますね。


こういった情勢を受けて、厚生労働省が8月8日付けで、今後、若者の「使い捨て」が疑われる企業等への取組を強化していくことを発表しました。


これが、そのときの報道発表資料(表紙)。
9月から下記3点を取組の柱とした、具体的な対策が始まります。


(※画像クリックで拡大表示、枠外クリックで元に戻ります。)

実は、このブラック企業への対策。厚生労働省として自ら音頭をとって対策に乗り出すのは、日本で初めての試みです。

一部の報道によると、今回の取組では、約100社の離職率の高い企業と約3,900社の過重労働を繰り返している企業、計約4,000社を調査する見込み、とされていますね。


では、挙っている3つの対策を、ひととおり簡単に。


まず、1つ目の「長時間労働の抑制に向けて、集中的な取組を行います」。

9月が、そういう企業群に対して集中的に監督指導等を実施する、「過重労働重点監督月間」とされました。

情報収集の基本は、労働基準監督署やハローワーク宛の苦情や通報。

これにより把握された、離職率が極端に高い企業等に対して、集中的に監督指導が実施され、重大・悪質な違反が確認された企業等については、送検・公表されてしまいます。


次いで、2つ目の「相談にしっかり対応します」。

労働基準法の施行日である9月1日に、スタートアップのイベントとして全国一斉の電話相談が実施されます。

また、9月2日以後も、労働基準監督署等にある「総合労働相談コーナー」や、厚生労働省ホームページ内の「労働基準関係情報メール窓口」にて、継続的に相談や情報が受け付けられます。


そして、3つ目の「職場のパワーハラスメントの予防・解決を推進します」。

パワハラのポータルサイト「あかるい職場応援団」を使って、裁判例を解説したり、パワハラ対策に取組む企業を紹介したり、より幅広くパワハラ防止を周知・啓発する、というものです。

あかるい職場応援団
〜職場のパワーハラスメント(パワハラ)の予防・解決に向けたポータルサイト〜



こんな感じで・・・
ともあれ今回の集中的な取組では、長時間労働を強制している企業や、長時間労働が常態化している企業の摘発・指導が焦点。

どんな企業でも、過信は禁物です。

こういう機会に、労働時間の決め方(規定)と働かせ方(運用方法)が合法的かどうか、自社の労務管理の状況を一度はチェックしてみましょう。



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ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

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投稿者 井溝社会保険労務士事務所

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