井溝社会保険労務士事務所ブログ

2013年4月 3日 水曜日

キャリアアップ助成金(平成25年度予算案)について判っているところまで

以前から気になっていた、新設の「キャリアアップ助成金」。


平成25年度予算に盛り込まれた新しい助成制度ですが、これまでは・・・

非正規雇用問題に対する取り組みの一環として、有期契約労働者等の企業内でのキャリアアップを支援する事業主に対する包括的な助成制度を、平成25年度から創設することとしています。

・・・とされていたのみで、その概要がよく判りませんでした。


でも、どうやら(おそらく、最近だと思いますが)厚生労働省からリーフレットが配布されているみたいなので、これに基づいて、判っているところまでを取り上げたいと思います。


まず、助成対象となるのは・・・

「有期契約労働者」、「正規雇用以外の無期契約労働者」、「短時間労働者」および「派遣労働者」について、企業内のキャリアアップに取り組む事業主(企業)。

政府の非正規雇用問題の検討において、これらの雇用形態は、まとめて有期契約労働者「等」、と定義されましたね。

これら有期契約労働者「等」のキャリアアップを促進することにより、職場全体の士気や労働者個々に能力を向上させて、企業の生産性の向上、優秀な人材の確保・定着につなげていく、という制度の趣旨です。


このほか、助成内容と助成額の詳細(案)は、下図のとおり。


(※画像クリックで拡大表示、枠外クリックで元に戻ります。)





ざっと見たところでは・・・

やはり事前にアナウンスされていたとおり、3月一杯で廃止された「均衡待遇・正社員化推進奨励金」の改善版、といった印象ですね。

また、どのコースの支給額も、一応、「そこそこ」です。


ただし、例えば・・・

無期雇用転換部分の「無期雇用に転換する場合は、基本給を5%以上増額することが必要」

処遇改善部分の「すべての有期契約労働者等の基本給の賃金テーブルを作成し、3%以上増額改定させた場合に助成」。

・・・といった箇所。
時流に乗った「賃上げ要件」が入ってきていますので、企業業績の回復状況によっては、若干厳しくなった、ともとれそうです。


そして、どのコースを利用するにも・・・

先日制定された「有期契約労働者等のキャリアアップに関するガイドライン」に則って、「キャリアアップ管理者の配置」や「キャリアアップ計画の作成」が必要、とされました。

これは事務的に、だいぶ手間が増した感じがしますね。


いずれにしても、この新しい助成制度のポイントとなるのは、「有期契約労働者等のキャリアアップに関するガイドライン」の解釈(理解)と運用、と考えて良さそうです。

このガイドラインについては、先般こちらの記事で詳しく取り上げていますので、参考にしてください。

「有期契約労働者等のキャリアアップに関するガイドライン」が策定されました(平成25年2月12日)



なお、このキャリアアップ助成金のリーフレット。
「本助成金は平成25年度予算成立後に開始されるものであり、本リーフレットは予定されている内容を事前の周知のために説明するものです。」という・・・一応の注釈入りです(笑)。

ここから変更が出れば、また、お伝えしたいと思います。




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投稿者 井溝社会保険労務士事務所

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