井溝社会保険労務士事務所ブログ

2013年3月22日 金曜日

平成25年度も健康保険の被扶養者の再確認が実施されます

昨日の記事の中で、東京都の健康保険料率の例示として、協会けんぽ東京支部のチラシを使いました。


皆さんは、このチラシの下段に、「平成25年度も被扶養者の再確認を行います」という記載があったことに、気付かれたでしょうか。
あるいは、これって、どういう意味か、ご存知でしょうか。


今日は、この「被扶養者の再確認」について取り上げてみたいと思います。

【全国健康保険協会の案内ページはこちら】
事業主・加入者のみなさまへ「被扶養者資格の再確認について(平成25年度の実施)」


この再確認の作業は、年1回、5月下句から実施されます。

その頃になると、協会けんぽから事業主に、返信用封筒付きで「被扶養者状況リスト」、というものが送られてきますので・・・

事業主は、各従業員の状況を確認して、これを返送する必要があります。
返送期限は7月末。


このほかの事務の流れは、大体こんな感じですね。


(※画像クリックで拡大表示、枠外クリックで元に戻ります。)



ところで、大事な点。
なんで再確認するのでしょうか。


日本は元々長寿国ですし、最近どんどん高齢化が進んでいますから、これからも中長期的に医療費の支出が伸びる見通しです。

しかし、現状は、賃金の伸び率が医療費の伸び率を下回っているので、本来、保険料率を上げて収支ギャップをカバーするのですが・・・平成25年度は保険料率を据え置きました。

これは、ここ数年、保険料率を上げ続けてきたので、景気が十分回復していない現状で「更なる引上げ」は難しい、と考えられたためです。
今回は、準備金の取り崩し等により、不足を賄うことになりました。

つまり、いま、全国健康保険協会は財政難、という訳ですね。


一方で、被扶養者については、該当者が「就職したけれど扶養から外す届出を提出していなかった」等、扶養削除の届出漏れが散見されます。


そこで、被扶養者となっている人について、「現在でも被扶養者の条件に該当しているか再確認」・・・という動きが出てきます。

再確認して、もし条件に該当しないことが判れば、その人には、扶養から外れてもらい「保険料を自分で払ってもらいましょう」、ということですね。


ちなみに、平成24年度の調査結果によれば・・・
この再確認による削除人数は、約9万人。
削除の効果が、なんと35億円程度見込まれる、のだそうです。


これが一応、保険料率を上げなくても稼げる、保険料収入の増加。
一見、地道な作業のようですが、蓋を開けると結構な額になるのですね。



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ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

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投稿者 井溝社会保険労務士事務所

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