井溝社会保険労務士事務所ブログ

2012年11月30日 金曜日

日本とインドの社会保障協定が締結されました

つい先日(11月16日)、日本とインドの二国間で社会保障協定への署名がなされました。


この協定。
正式な名称は、「社会保障に関する日本国とインド共和国との間の協定」(日・インド社会保障協定)といって、日本が結ぶ16番目の社会保障協定となります。


※ここで、ちょっとだけ注釈を。
行程的には、まだ署名まで済んだだけなのですが、ブログ
記事のタイトルは、もう「締結されました」にしてあります。本来はこの後、国会での承認を経て、はじめて締結と言える訳なんですが、まあ、承認されないはずも無いですからね。


さて、それでは。
社会保障協定とは、一体、何でしょうか?

昨今の国際化が進む世界においては、結構、有効かつ便利なものですが、皆さんは、ご存知でしょうか。


ご存知のとおり最近は、企業の国際的な事業活動が盛んです。
この結果、海外に派遣されて働く日本人、日本に派遣されて働く外国人、というようなグローバルな就業形態が増えていますね。

そんな中、年金制度については、海外で働く場合、働いている国の社会保障制度に加入する必要があることから、海外に派遣されている間、日本の社会保障制度ともに保険料と二重に負担しなければならないことがあります。

また、その国から年金を受けとるためには、通常、一定期間その国の年金に加入しなければならない決まりですから、日本に戻ったりして、海外に派遣されている間の保険料が、掛け捨てになってしまうことがあります。


そこで、こういう問題を解決するために「社会保障協定」が存在します。

つまり、社会保障協定とは、
①保険料の二重負担を防止するために、加入する年金制度を二国間で調整(「適用調整」といいます)できるようにすること

②保険料が掛け捨てにならないように、協定を結んでいる国の年金制度に加入していた期間を通算して取り扱えるようにすること
、という2点の整備を狙いとして結ぶ協定です。


ちなみに、
社会保障協定の全体像は、こんな感じです。
(※画像クリックで拡大表示、枠外クリックで元に戻ります。)




また、現在の日本の締結状況は、下図のとおりです。
この度の署名により、下図の中で、これまで緑抜き(政府間交渉中)だったインドが、今後は紫抜き(署名済み)変わる、ということです。




なお、平成23年11月現在のインドにおける在留邦人数は、5,554人だそうです。あまり気にしたことがありませんでしたが、案外、日本からたくさん行っているんですね。


さて、インドは済んだとしても・・・
肝心の中国が「まだ」、ですね。


その中国とは、平成23年10月から協議中、らしいです。

相手が共産主義の国ですし、最近はあまり両国の関係もよろしくないので、まだ時間が掛かるのかもしれませんが、一方で、人的な交流が一番盛んな国同士ですから、できるだけ早い締結が待たれるところですね。


【社会保障協定の詳細はこちら】
海外で働かれている皆様へ (厚生労働省)

社会保障協定のページ (日本年金機構)



****************************
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

中小企業の労務管理のこと、資金調達のことなら何でも。
経営者の良き相談相手、井溝社会保険労務士事務所です。

下記よりどうぞお気軽にお問い合わせください。

****************************


投稿者 井溝社会保険労務士事務所

カレンダー

2015年2月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28