井溝社会保険労務士事務所ブログ

2012年10月24日 水曜日

平成23年度に行われた労働保険審査会の主な裁決例が公表されています

先頃、平成23年度に行われた労働保険審査会の主な裁決例が公表されました。


労働保険審査会というのは、労災保険および雇用保険の給付処分に関して、第2審として行政不服審査を行う国の機関のことです。

現在、日本の労働保険審査制度の仕組みは、下図のような感じです。



今回公表された裁決例は、労働保険審査会への再審査請求を経た、当初の給付処分(原処分)に対する取消裁決・棄却裁決・却下裁決です。


平成23年度の裁決例として、労災保険関係で43事例、雇用保険関係で5事例が、ホームページ上で公表されています。

【労災保険関係の裁決例はこちら】
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/shinsa/roudou/11/rousai/index.html

【雇用保険関係の裁決例はこちら】
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/shinsa/roudou/11/koyou/index.html

【平成22年度以前の裁決例はこちら】
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/shinsa/roudou/04.html


ちなみに、どんな内容が載っているかというと・・・
例えば、雇用保険関係の裁決例1を、丸ごとご紹介。

請求人は、平成○年○月○日に会社を離職したとして、同年○月○日に安定所に出頭して求職の申込みを行い、雇用保険受給資格(以下「受給資格」という。)の決定を受けるとともに、雇用保険被保険者離職票に記載された離職理由「労働契約期間満了(通算契約期間○○○か月。労働者から契約の更新又は延長を希望しない申し出があった。)」について、離職理由申立書にて申し立てた。
安定所長は、同年○月○日、請求人の離職理由は雇用保険法第33条第1項に規定する「正当な理由がなく自己の都合によって退職した場合」に該当するとして、同年○月○日から同年○月○日まで基本手当を支給しない旨の処分を行った。
請求人は、この処分を不服として、審査官に対し審査請求をしたが、審査官は 平成○年○月○日付けでこれを棄却したので、請求人は、更にこの決定を不服として、再審査請求に及んだものである。
審査会としては、請求人の自己都合による退職は、正当な理由があることに該当し、給付制限の対象とはならないとして、原処分を取り消した。

・・・と、こういう内容が載っています。

要するに、離職して基本手当を受給する際、当初は、自己都合退職とされて給付制限が付いた処分が、労働保険審査会への再審査請求を経て、雇止めとして認められた。そういう事例が存在するということです。


事業主さんにも、労働者の皆さんにも、あり得る(起こり得る)ケースとしての参考になると思いますので、時間があるとき目を通しておかれることをお勧めします。



****************************
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

中小企業の労務管理のこと、資金調達のことなら何でも。
経営者の良き相談相手、井溝社会保険労務士事務所です。

下記よりどうぞお気軽にお問い合わせください。

****************************


投稿者 井溝社会保険労務士事務所

カレンダー

2015年2月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28